救ってくれてありがとう。

昨日、大好きなグループのメンバーがこの世から命を絶った。

SNS依存者だからいつも通りにTwitterを開いたら、「遺体で発見」という文章が目に飛び込んできた。意味が分からなかった、今日はエイプリルフールじゃないよ??とその文章に問いかけた。

いろんなニュースでは、もう死んだことにされていたけど、そのときはまだ彼は死んでいなかった。彼が搬送された病院に集まったファンに、医者は「彼はまだ生きるために頑張っています」と声をかけたらしいし、事務所も公式で発表していなかった。

なのに何も知らない人たちは、彼を死んだことにしていた。ファンをなめないで欲しい、と思った。正確な情報を流さなくてはいけないニュースよりもファンの方が情報収集が正確なのにな、と思った。早とちりして誤報ばかり流すメディアに失望した。

しかし、18日が終わりそうなとき事務所から公式に彼の死が報道された。夕方からさまざまな情報に惑わされそうになりながらも、彼が生きていることを、もう1回心臓が動いてくれることを願って泣かないでいた。泣いたら本当になりそうで怖かった。けど、公式から発表されてしまったのだ。テレビ越しで見ていた、実際コンサートでみた彼の姿が走馬灯のように頭を巡って涙が流れてきた。

もう会えない。どんなに金をかけてもどんなに時間をかけてももう絶対に会えない。過去を探すしか彼に会えることはない。

私は、彼がいたグループでも彼ではない違う人が推しだったし、他にもたくさん応援しているグループがいる。だけども、彼がこの世からいないという事実は絶望しかないのだ。

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彼は、彼がいるグループは私の世界を大きく変えてくれた。

彼らを好きになる前の私の世界は本当につまらないものだったなと思う。

いい子でいなくてはいけない、と思って自分を押し殺していた。運動をしていてそれなりに強くて親からも先生からも期待されていても結果が出ない毎日。窮屈で苦しくて辞めなくて仕方がなかった。限界を感じてもう辞めたい、と思ったこともあった。最後まで責任を持って頑張りなさい。その言葉を言われた瞬間私は闇に突き放された気持ちになった。辞めれないなら強制的に終わってくれないかなあ、この窮屈な世界でしか生きれないなら生きたくないなあと毎日思っていた。

周りから明るい子だと言われているたけど、そんなことないのにな〜って明るく見せてるからなのにな〜って、誰も私のことを見てくれないんだなと周りを軽蔑していた。そもそも見せなかった私にも原因があっただろうと今になってはあるけど。

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そんなとき、友達とカラオケにいって、友達が彼のグループの曲をライブモードにして見せてくれたとき、私は衝撃を受けた。

『かっこいい人がかっこよく踊っている！歌っている！キラキラしてる！楽しそう！なにこれ！！』ドキドキしてもっと知りたくなって、家に帰って友達から教えてもらった動画を無我夢中で見た。

よくありがちなセリフ『世界が変わって見えた』まさにこれだった。

彼らから始まり、アイドルの他にもファッション、カルチャーなどたくさんの知らない世界を知ることが出来たし、毎日それを追い求めることが今の私の生きる糧だ。

あんなに窮屈だった世界が、一変した。

本当に毎日楽しい、知らないことを知ることが、好きなことを追い続けるのが本当に幸せで胸がいっぱいになる。

こんな素敵な毎日を過ごせてるのも彼がいるグループ『SHINee』のおかげだ。

アイドルは、ただ容姿がかっこいいだけで歌も踊りも大したことないも思っていたけど、そんなことはなく、全て『完璧』だった。その完璧に魅せられたし、その完璧をK-POPアイドルに求めてしまう。それがいけなかったのだろうか。彼が取り返しの付かないことになったのは『完璧』を求めたファンにも責任があるのかな。とどうしても考えちゃうな...

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『音楽がただただ苦痛だった』彼がそんなことを思っていたなんて誰も思っていなかったと思う。彼が作る音楽が好きで助けられて生かされて...なのに本人は音楽に殺されたなんて残酷すぎる。だけどそうは分かっても彼が作った音楽を嫌いになることはなくてこれからも好きでいるんだろうな、彼を殺したものを愛するって残酷だな本当に。

アイドル＝輝かしい このイメージがなくなることはないんだろうな。それに憧れてアイドルを夢みて一般人からアイドルになるんだろうから、このイメージはアイドル本人たちが1番痛感してるじゃないかなって思う。だからこそ、アイドルは辛いところを誰にも見せれないんじゃないかなって憶測だけど...

ファンだってアイドルを救いたい。だけど所詮は他人だから。アイドルに一人一人のファンの顔や言葉を分かってもらうことは出来ないからそうやって現実にかえるたびにオタクって無力だなと感じる。

好きだよ！応援してるよ！！そうやって日々心から思っていても伝わらないんだよ、しんどいな。しんどいのにオタク辞めれないんだよな、生きる希望だから。

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だけど、この一件でアイドルの存在意義も方法も、ファンの存在意義も方法も全部考えて変えていかなくちゃいけないなって。

数億人以上いるK-POPオタクのひとりがこんなこと言っても変わらないんだろうけど。

この死に向き合わなくてはいけないのだろうか、一生向き合いたくもないけれども。向き合うのが正解なのか不正解なのは分からないな。

まとまらなくなりそうだから終わりにしよう。

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キム・ジョンヒョン、見ず知らずの異国に住む女の子の人生を変えてくれて本当にありがとうございました。何が何でも幸せになれますように。